日本糖尿病学会は、血糖値を測定できるとうたう「スマートウォッチ」(腕時計型端末)の使用について、注意を呼びかける文書を公表した。
文書では4月現在、皮膚に針を刺さずに「血糖値を測定できる医療機器はない」と指摘している。米食品医薬品局(FDA)が2月、「不正確な測定値で誤った糖尿病治療につながる可能性がある」として、スマートウォッチで血糖測定を行わないよう警告したことも紹介した。
同学会の植木浩二郎理事長は「正確でない値をもとにインスリンを注射すると低血糖や高血糖を招く危険がある」と語る。
FDAの警告後、学会には、複数の医師からスマートウォッチで血糖値を測定している患者の情報が寄せられたという。