双極性障害(そううつ病)

双極性障害(そううつ病)とは、気分が高揚する「躁状態」と気分が落ち込む「うつ状態」が繰り返される精神疾患です。躁状態では、ハイテンションで活動的になり、眠らなくても活発に活動したり、次々にアイデアが浮かんだり、大きな買い物やギャンブルなどで散財したりします。一方、うつ状態では、心も体もエネルギー切れのような状態となり、ネガティブな気分が永遠に続く気がします。
 
双極性障害にはⅠ型とⅡ型の2つのタイプがあり、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼす激しい躁状態があればⅠ型と診断されます。一方、周囲から見ると普段とは違うことがわかっても、日常生活や仕事にそれほど支障をきたさない軽躁状態の場合はⅡ型と診断されます。
 
双極性障害の原因は、遺伝的な体質により神経伝達物質の機能が変化することだと考えられていますが、まだはっきりとメカニズムが解明されているわけではありません。ストレスが発症のきっかけとなることがありますが、直接の原因ではありません。
 
双極性障害は再発を繰り返しやすい病気ですが、適切な治療を継続すれば症状を抑えて普通の生活を送ることができます。再発しないようにするためには規則正しい生活を送るなどの注意をしながら、多くの場合、長期にわたって薬を飲み続ける必要があります。
 
これは情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。